お掃除機能付きエアコンの洗浄実技DVD
<富士通・Rシリーズ編>
お掃除機能付きエアコン・富士通・Rシリーズの洗浄で他社と差別化する為の…ドレンパン・送風ファン・電装ボックスを外す上級者向け分解方法と、多くの清掃会社が行なっている標準的な分解方法を解説したDVD教材のご案内です。
富士通・Rシリーズの作業上の課題
(1)お掃除ユニットが外しにくく付けにくい
富士通Rシリーズのお掃除ユニットは、電装ボックスを外した場合は簡単に外せますが、電装ボックスを外さない場合、お掃除ユニットが外しにくくなります。原因の一つが、お掃除ユニットに電装ボックスの一部が当たっていることです。
その為、この部分をどうやって外していくかが課題となります。また、背面側のツメは3つありますが、右側のツメが外しにくいのも、富士通Rシリーズのお掃除ユニットが外しにくい原因となります。
(2)右パネルが付けにくい
富士通Rシリーズの右パネルは、取り外しは簡単ですが取り付けができないケースがあります。左パネルと右パネルの構造は、ほとんど同じですが、左パネルの取り付けは比較的簡単です。
右パネルの取り付けが難しくなる原因は、エアコン下部の壁面との密着具合です。エアコン右側は電装部がある為、左側よりも重くなっています。その為、エアコン下部が壁面と強く密着していて、右パネルの下側のツメをはめにくくなっています。
(3)上下風向板の取り付け難易度が高い
ドレンパン・送風ファンを外さない洗浄方法の場合、上下風向板を外すことが多くなります。上下風向板があると、送風ファンを洗浄しにくい為です。しかし、富士通のエアコンでは、上下風向板の左側の軸にバネが入っているタイプがあります。(バネが入っていないタイプもあります)
バネが入っていることを知らずに、いつも通りに上下風向板を外すと、左側を外した瞬間にバネが飛んで紛失してしまうことがあります。更に、このバネの部分の取り付け難易度は、高くなっています。取り付け方法を知っていても、取り付けに失敗することも多い為です。何度も失敗すると、バネが伸びてしまい取り付けても正常に作動しないことがあります。
このようなことから、上下風向板の軸にバネが入っている時は、外さないのが基本です。しかし、間違って外してしまうケースもあるので、取り付け方を知っておくことは非常に重要になります。
(4)パワーディフューザーの取り外しと取り付け難易度が高い
富士通Rシリーズは、上下風向板の下側にパワーディフューザーがあります。上下風向板は柔軟性がある為に、中央部分をたわませて左右の軸を外せますが、パワーディフューザーは柔軟性がない為に、外せないことがあります。
上下風向板と同様に、左側の軸にバネが入っているので、外さないのが基本ですが、間違って外してしまった時の為に、取り付け方法を知っておくことは非常に重要になります。
(5)ドレンパン・送風ファンの取り外し
近年、エアコン洗浄では、送風ファン・ドレンパンを外した洗浄を希望する顧客が増えています。その為、送風ファン・ドレンパンの取り外しと取り付け方法を知っておくことは非常に重要になります。
富士通Rシリーズの送風ファン・ドレンパンは、一体で外す構造になっています。その為、送風ファン・ドレンパンを単体で外すことはできません。送風ファン・ドレンパンは下方向へ外すので、エアコン左右のスペースが少なくても外せますが、あることが原因で外せないことがあります。
(6)アンダーカバーのネジキャップ
アンダーカバーのネジキャップは、コの字型をしている為、外しにくくなっています。マイナスドライバーなど直線的な道具で外そうとすると、破損することがあります。その為、ネジキャップの取り外しに時間がかかることがあります。
このネジキャップを外せないと、アンダーカバーだけでなく左右のパネルも外せないので、非常に重要な作業になります。以上のことから、ネジキャップを安全に外す道具が必要になります。
(7)アンダーカバーの取り付け
アンダーカバーは、ネジキャップを外せれば取り外しは簡単です。しかし、取り付けができないことがあります。原因が分かっていればすぐに対処できますが、分からない場合、取り付けに多くの時間がかかります。
富士通・Rシリーズの分解パターンについて
標準的分解パターンとは、ドレンパン・送風ファン・電装ボックスを外さない分解パターンとなります。お掃除機能付きエアコンの洗浄では、最も多く行われている分解パターンとなります。比較的短時間で分解でき難易度も高くないので、経験の短いスタッフでも作業可能な分解パターンとなります。また、分解するパーツも少ないので、組み立てミスが発生する確率も低くなります。
上級者向け分解パターンとは、ドレンパン・送風ファン・電装ボックスを外す分解パターンとなります。上級者向け分解パターンでも、ドレンパン・送風ファン・電装ボックスを外すだけの他、ドレンパンに付いているモーター類・送風ファンのファンモーター・お掃除ユニットのモーター類まで外す分解パターンもあります。取り外すパーツ類が多く、分解と組み立て難易度が高いパーツもあり、慣れていないと取り付けミスも発生します。
お掃除ユニットの分解を分解すると、丸洗いが可能になります。(一部を除く)
顧客のニーズへの対応
近年、送風ファン・ドレンパンを外して洗浄してほしいという顧客が多くなっています。特に、送風ファンについては、外して洗浄した方がきれいになるというイメージがある為です。富士通Rシリーズは、送風ファン・ドレンパンを下方向へ外す構造になっているので、左右のスペースが少なくても外すことができます。
他社との差別化
送風ファン・ドレンパンを外した洗浄をする会社が徐々に増えてきていますが、まだ、送風ファン・ドレンパンを外さない洗浄方法の方が多いのが現状です。その為、送風ファン・ドレンパンを外した洗浄も対応可能であることをPRすることで、他社と差別化でき仕事を獲得しやすくなる可能性があります。
高品質な洗浄を提供できる
送風ファン・ドレンパンを外せると、多くの汚れが付着しているアルミフィンを裏側からも洗浄できます。ドレンパンに付いている風向板のモーターを外せば、ドレンパンを丸洗いできます。お掃除ユニットのモーター類を外せば、お掃除ユニットを丸洗いできます。その為、標準的な分解方法では実現できない「高品質な洗浄」を提供することができます。
臭い・カビを除去しやすい
顧客の中には、臭い・カビの除去をエアコン洗浄の目的としているケースが多くあります。しかし、顧客の期待に反して、エアコンの臭いやカビを100%除去するのは不可能です。理由は、臭いやカビは、見えない部分にも多く付着している為です。その為、標準的分解パターンよりも多くのパーツを分解する上級者向け分解パターンの方が臭いやカビを除去しやすくなります。
受注価格
送風ファン・ドレンパンを外す洗浄の場合、外さない場合に比べて作業時間が多くかかる為、洗浄の価格も高くすることができます。その為、上級者向け分解パターンによる受注を増やせば、売り上げも自然にアップします。
電気トラブルが少なくなる
エアコン洗浄における電気トラブルの大半は、電装部やモーター類に、洗浄中の水や洗剤が付着することで発生します。富士通Rシリーズにおける上級者向け分解パターンでは、電装ボックス・モーター類を外して洗浄するので、洗浄による電気トラブルの発生確率は非常に低くなります。
DVDから手に入る知識と技術
(1)標準的な分解方法と組み立て方法
標準的な分解パターンは、最も基本的な分解方法となります。上級者向け分解パターンに比べて、分解難易度は低くなりますが、一部のパーツについては、上級者向け分解パターンよりも、若干、分解と組み立て作業がやりにくくなります。
その為、上級者向け分解パターンで作業している場合でも、経験の短いスタッフ向けに、標準的な分解パターンを知っておく必要があります。尚、富士通Rシリーズは、電装ボックスが右側に付いている為、お掃除ユニットのコネクターを外せれば、電装ボックスを外さなくてもお掃除ユニットを外すことができます。
(2)上級者向け分解方法と組み立て方法
現在、標準的な分解方法で作業している方でも、上級者向け分解パターンを知っておくことは重要になります。その理由は、上級者向けの分解パターンを知ることで、全体の構造をよく理解できる為です。全体の構造が分かることで、外しにくいパーツがあっても、標準的分解方法では外さないパーツを外すことで問題を解決できることがあります。
例えば、富士通Rシリーズのお掃除ユニットです。富士通Rシリーズのお掃除ユニットは、電装ボックスの一部に当たって外しにくいので、電装ボックスの一部を外せばお掃除ユニットを外しやすくなる…などになります。
(3)電装ボックスの分解方法の詳細
上級者向けの分解パターンで洗浄する場合、最も難易度が高くなる作業が「電装ボックスの分解」となります。電装ボックス分解の難易度が高くなる原因は、Fケーブル(VVFケーブル・内外接続電線)の取り外しと取り付け、電源コードの配管スペースからの取り出しがある為です。
経験のある方であれば、難易度を高く感じることはないのですが、経験のない人にとっては、非常に難易度が高く感じるようです。Fケーブルは、ケーブル解除ボタンを押しながら下方向へ外しますが、単純に下方向へ外そうとしても外せない為です。ペンチを使用すれば、芯線被覆にキズを入れることがあります。DVDでは、芯線被覆にキズを入れずに手でFケーブルを外す方法を解説しています。
(4)上級者向け分解パターンによる洗浄方法
上級者向け分解パターンの場合、電装ボックスなどがない為、養生・洗浄がしやすくなります。しかし、標準的分解パターンにはない養生での注意点・上級者向け分解パターンでないと実現できない洗浄もあるので、上級者向け分解パターンによる洗浄方法について解説しています。
(5)難易度が高い上下風向板の取り付け方法と外す時の注意点
富士通のエアコンで上下風向板の左側の軸にバネが入っている場合は、外さないのが基本です。しかし、間違って外してしまうこともあるので、バネの部分の取り付け方の詳細を解説しています。尚、ドレンパンを外した場合と外さない場合では、取り付け手順が少し異なるので、両方を解説しています。また、外す時にバネが飛んでしまうことが多いので、外す時の注意点も解説しています。
(6)難易度が高いパワーディフューザーの取付方法
上下風向板と同様に、左側の軸にバネが入っている場合は、外さないのが基本です。しかし、ドレンパンとモーターケースを外すと、簡単に外れてしまいます。(ドレンパンを外さない場合は非常に外しにくくなっています)その為、ドレンパンを外した場合は、パワーディフューザーのバネの取り付け方法を知っておくことは必須となります。
(7)ドレンパンを丸洗いする為のモーターの外し方
ドレンパンの洗浄では、風向板のモーターを外さないと丸洗いすることができません。この場合、モーターだけを外す方法もありますが、モーターケースごと外すことをお勧めします。モーターケースを外せば、上下風向板・パワーディフューザーが外しやすく・取り付けやすくなる為です。
(8)お掃除ユニットの分解方法
お掃除ユニットには、モーター類やセンサーが付いているので、タオルで拭いて洗浄することがほとんどです。しかし、汚れが多く付着している場合、丸洗いした方が高品質な洗浄を実現できます。DVDでは、お掃除ユニットのモーター類やセンサー類の外し方と組み立て方法の詳細を解説しています。
(9)意外と苦戦する右パネルの取り付け方法
富士通Rシリーズの右パネルは簡単に外せますが、エアコンの取り付け状況によっては、取り付けにくい時があります。原因は、下側のツメが正しい位置にハマらないことがある為です。下側のツメが正しい位置にハマらないと、アンダーカバーの取り付けができなくなるので意外と重要です。DVDでは、下側のツメが正しい位置にハマらない時の対処法を詳しく解説しています。
DVD教材について
お掃除機能付きエアコンの洗浄実技DVD
<富士通・Rシリーズ編>
お掃除機能付きエアコンの洗浄実技DVD
<富士通・Rシリーズ編>
~富士通Rシリーズの分解方法と組み立て方法~
【CONTENTS-1】富士通Rシリーズについて
【1】使用したエアコンの概要
(1)型番から分かるエアコンの情報について
【2】富士通・Rシリーズの構造の特徴
(1)富士通・Rシリーズの難易度について
(2)パネルの構造について
(3)前面パネルの構造について
(4)アンダーカバーの構造について
(5)ドレンパンと送風ファンの構造について
(6)上下風向板・パワーディフューザーの注意点
(7)ネジキャップの構造について
(8)右パネルが付けにくい理由
(9)電装ボックスを外さない場合のデメリット
【CONTENTS-2】標準的分解パターンによる分解と組み立て
【1】標準的分解パターンについて
標準的分解パターンの分解範囲
【2】分解手順について
(1)作動チェック
(2)電源プラグを抜く
(3)前面パネルの取り外し
(4)ダストボックス・エアフィルターの取り外し
(5)パネルカバーの取り外し
(6)アンダーカバーの取り外し
●ネジキャップの取り外しで使用する道具について
(7)配線カバーの取り外し
(8)右パネルの取り外し
●右パネルのツメの外し方
(9)左パネルの取り外し
●左パネルのツメの外し方
(10)電装部の分解
●標準的分解パターンで外すコネクターについて
●端子台内部の右側のアース線を外す際のドライバーについて
(11)お掃除ユニットの取り外し
●お掃除ユニット背面側のツメの構造
●お掃除ユニットが簡単に外せない理由と対処方法
【3】組み立て手順について
(1)お掃除ユニットの組み立て
●お掃除ユニットの取り付けで重要になる順番
(2)電装部の組み立て
(3)左パネルの取り付け
●左パネルの取り付けのポイント
(4)右パネルの取り付け
●右パネルの取り付けができない時の対処方法
(5)配線カバーの取り付け
(6)アンダーカバーの取り付け
●アンダーカバーの取り付けができない時の原因について
(7)パネルカバーの取り付け
(8)ダストボックス・エアフィルターの取り付け
(9)前面パネルの取り付け
【CONTENTS-3】上級者向け分解パターンによる分解と組み立て
【1】上級者向け分解パターンについて>
●上級者向け分解パターンの分解範囲
【2】分解手順について
(1)前面パネルの取り外し
(2)ダストボックス・エアフィルターの取り外し
(3)パネルカバーの取り外し
(4)アンダーカバーの取り外し
(5)配線カバーの取り外し
(6)右パネルの取り外し
(7)左パネルの取り外し
(8)電装部の分解
●電装ボックスのカバーの取り外し
●Fケーブルの取り外し
Fケーブルを外す時のポイント
●アース線の取り外し
●コネクターの取り外し
結束バンドの位置について
●電源コードの配管スペースから取り出し方と注意点
●電装ボックスの取り外し
(9)お掃除ユニットの取り外し
(10)ケーブルケースのカバーの取り外し
(11)遮水板の取り外し
●遮水板が外しにくい原因
(12)ケーシング(ドレンパン・送風ファン)の取り外し
●ドレンホースの取り外し
ドレンホースが外しにくい時の道具
●ケーシングのネジの取り外し
●ケーシングの取り外し
ケーシングが外しにくい時の原因と対策
(13)送風ファンの取り外し
●送風ファンの位置の印を付ける
●送風ファンの取り外し
●ファンモーターの取り外し
(14)ドレンパンのモーターケースの取り外し
●モーターケースのネジの取り外し
●モーターケースの固定用テープの取り外し
●風向板との連結部の取り外し
(15)上下風向板の取り外し
●上下風向板を外す時の注意点
(16)パワーディフューザーの取り外し
●パワーディフューザーを外す時の注意点
(17)上下風向板・パワーディフューザーのバネの保管について
(18)配管押さえの取り外し
(19)アース線・サーミスタの取り外し
(20)お掃除ユニットの分解
●モーター類の取り外し
●センサー類の取り外し
●パネル類の取り外し
【3】洗浄について
(1)養生について
●Fケーブルの養生 ●壁面の養生 ●エアコン上部の養生
●エアコン本体の養生 ●床の養生
(2)アルミフィンの洗浄
●除塵作業 ●洗剤の噴霧 ●すすぎ洗い ●リンス剤の噴霧(中和作業)
●すすぎ洗い ●乾燥 ●カビ防止剤の塗布
(3)パーツ類の洗浄
●クリーニング洗浄槽を使ったパーツ類の洗浄
●クリーニング洗浄槽の洗浄以外の用途
【4】組み立て手順について
(1)お掃除ユニットの組み立て
●パネル類の取り付け
●パセンサー類の取り付け
●モーター類の取り付けでのポイント
(2)ケーシング(送風ファン・ドレンパン)の組み立て
●配管押さえの取り付け
●パワーディフューザーのバネの取り付けのポイント
●上下風向板のバネの取り付けのポイント
●ケーシングを外さなかった場合の取り付け方法
●モーターケースの取り付け
●送風ファン・ファンモーターの取り付け
●ケーブルケースの取り付け
(3)アース線・サーミスタの取り付け
(4)ケーシングの取り付け
(5)遮水板の取り付け
(6)お掃除ユニットの取り付け
(7)電装ボックスの組み立て
●ケーブルケースのカバーの取り付け
●電装ボックスの取り付け
●電源コードを配管スペースに戻す
●コネクターの取り付け
●アース線の取り付け
●Fケーブルの取り付け
●電装ボックスのカバーの取り付け
(8)左パネルの取り付け
●下側のツメの位置について
(9)右パネルの取り付け
●下側のツメの位置について
●取り付けができない時の対処方法
(10)配線カバーの取り付け
(11)アンダーカバーの取り付け
●取り付けができない時の原因と対処方法
(12)パネルカバーの取り付け
(13)ダストボックス・エアフィルターの取り付け
(14)前面パネルの取り付け
(15)上下風向板・パワーディフューザーの作動確認